【センター対策生物基礎】演習問題5 解答解説

【演習問題5】

模範解答はこちら↓↓
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Ⅰ 原核生物と真核生物の違いは良く問われます。核膜がないということが一番のポイントです。(生物が得意な人は、「核膜がない」⇒「小胞体がない」⇒「ゴルジ体がない」と芋づる式に覚える裏技があります。)


問1
表にまとめてみます。
a~fの構造について、あるを「〇」、ないを「×」にすると、、、

a.細胞膜 b.細胞壁 c.核膜 d.ミトコンドリア e.葉緑体 f.リボソーム
真核生物
原核生物 × × ×

△のところは、動物細胞であれば「×」だし、植物細胞であれば「〇」です。

問題文は、真核生物の細胞にはあり、原核生物にはない構造を全て選ぶ、ということなので、
真核生物が〇、原核生物が×のものを選べばよいのです。よって、c, d, eが正解!


問2
模範解答の通りです。メタン生成菌という生物を初めて聞いた人もいると思います。消去法で選んでね。
少し細かい話ですが、原核生物は「細菌(バクテリア)」と「古細菌(アーキア)」の二つに分類されます。
大腸菌、乳酸菌、ユレモは細菌ですが、メタン生成菌は古細菌です。
違いは生物基礎では習いませんし、知らなくても良いのですが、インパクトのあるものを一つ紹介すると、
細菌にはヒストンがないのに対し、古細菌にはそれがあります。
塩基配列を比較すると、実は古細菌の方が真核生物に近縁であるということがわかっています。


問3
こちらも模範解答の通りです。3つ選ぶのですが、消去法で楽勝かと思います。ただし、⑤のみ「う~ん」と思った人がいたかな?
実は、真核生物と原核生物リボソームが若干異なります。(例えば、沈降係数(大きさの指標と考えていいかなあ、、、)というものが違うのですが、これもしらなくてOK!)
参考のために:「生物」向け。「生物基礎」のみの人はスルーしてOK。
タンパク質の生合成(翻訳)
学校で教わる細胞内共生説の根拠は、「異質二重膜構造」と「独自のDNA」ですが、実は、「リボソームの大きさが異なる」も含めた3つなんです。へえ~、程度に覚えるのが良いのではないでしょうか。