【センター対策生物基礎】演習問題6 解答解説

【演習問題6】

模範解答はこちら↓↓

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まず、まとめについて。

ミドリムシという生物が少し特殊です。細胞壁を持っていない、葉緑体を持つ、という植物細胞でもない、動物細胞でもない、どちらともつかない特徴ですので注意。

 

Ⅰ この問題は殆どが知識問題。解説する部分があまりないのですが、とりあえず書いてみます。

問1

この図は私が必死に作りました笑 各々の細胞小器官をイメージしながら作ったのですが、いかがだったでしょうか。カの液胞についてですが、動物細胞にもあります。しかし、植物ほど「発達」していないので注意。(だから観察できないんだね。)

 

問2

(2) タンパク質とは「ヒストン」のこと。ヒストンはDNAをぐるぐる巻きつける役目を持っています。これによりDNAはコンパクトに収納されます。

イメージはこれ↓

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巻き付ける部分がヒストンで、巻き付いているコードがDNA。みんなの細胞もこんな状態の遺伝子がある!

・・・ところでこれ、意外とするんだね。

 


 

 

 (4) 植物細胞の細胞壁の主成分は「セルロース」。これは絶対覚えよう。セルロースは「多糖」の一種。甘いの?と考えたあなた!実は多糖は甘いということではないんですね。詳しくは化学で勉強するのが良いと思いますが、実はこの多糖、生物を構成する成分としてもかなり重要な役目があります。植物細胞はこのセルロースという多糖のおかげで、自分の体の維持に働いているのです。分解されにくいし、丈夫だし、我々には無害。こんな多糖をうまく使えないかなあと我々は考えたわけです。そんなこんなで、「セルロースナノファイバー」これを聞いたことがある人はいませんか?植物体から抽出したセルロースを人間が利用できるように線維化したものです。

わかり易い写真ではこんな感じ!↓

セルロースナノファイバーの製造技術と用途開発|CNF研究所|日本製紙グループ

素敵ですね。このように、生物は分子レベルにまで分解して考えると、まだまだ研究のし甲斐がある宝の山ということがわかります。

 

問3

含んであるものを書きだします。

・ヒト赤血球:細胞膜

酵母菌:核、細胞膜、細胞壁ミトコンドリア

・さく状組織細胞:核、細胞膜、細胞壁葉緑体ミトコンドリア

・幹細胞:核、細胞膜、ミトコンドリア

よって答えは②。ヒト赤血球には、核やミトコンドリア葉緑体すら含まれていないことをもう一度思い出しておこう。

 

Ⅱ こちらもそこまで難しくなかったと思います。

ゾウリムシには細胞壁はありませんので③が誤りです。